冬のピアノ調律

奥行き190センチを超えるグランドピアノの調律でした。気温の低い冬の調律は気を使います。お伺いしたときは、13度くらい。エアコンで現在21度まで気温が上がって来ています。ピアノの88鍵盤の気温変化によって狂い始める鍵盤の場所や、狂い幅は、メーカーや機種や個体差よっても様々です。こちらのお客様宅は、何年もお伺いしていますから、ピアノの癖も環境も熟知しています。

今回の環境なら、30分くらいは調律し始めてはいけません。気温変化で、勝手にバラバラに音が動きますから、触らないで良いとこまで触る羽目になります。その結果何度も調律をやり直すことになり、時間ばかりかかって何も良いことはありません。そのような変化までも計算出来て完璧に対応できるまでに何10年もかかります。師匠は気温変化の影響が大きいこのピアノを嫌っていましたが、自分は嫌いではありませんが結構癖のあるブランドです。お客様は満足されていますから、毎年依頼があり実施させていただいております。有り難いです。

今年もあと少しですね。下旬に少しは日程に空きがある時間帯があります。迷われてる方は、ダメ元でも遠慮なくお申し付けください。

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