先日、お世話になっているYouTuberの方のアップライトピアノの調律にお伺いしました。実は、今の自分があるのは、YouTuberの方のみならず、この10年くらい前から、演奏動画をインターネット上に定期的にアップロードして頂いてるお客様方のおかげと言っても良いかもしれません。
自分が調律したピアノが、毎日変化する状態の音を聞けるというのは調律が上達する一つの条件として、これ以上ないテキストになります。 自分が調律したピアノでの演奏を、複数の方が、毎日ネット上にアップしていただければ、日々のピアノのコンディションを毎日確認できることになります。つまり、「ああ、今日は湿気が多い狂い方をしているな」とか、「今日はやたら乾燥した音色と狂い方をしているな」とかわかってきますし、温度や、湿度管理のアドバイスも的確にできるようになります。PC上で狂いが気になるということは実際はもっと狂っていることが多いです。
狂いも限界に近づいてたときに「そろそろどうでしょうか?」と お声掛けもできます。お互いにとって最高だと思います。自分としては、10数年前に完全に独立体制になったときに当時最先端の何人ものYouTuber(当時はそんな言葉がなかった)の方々にお会いできたのがラッキーでした。そこからどんどん調律も上達していったと思います。その時点で、自分は調律師として20年の実績があったのですが、今思えば、そんなものはまだまだ全くの未熟者でした。ピアノの音がすごく狂うのは、大きく分けて4つに分類されると思っております。調律師の腕が悪いのか、ピアノの演奏(弾き方)が悪いのか、環境が悪いのか、ピアノそのもの(コンディション含む)が悪いのか、の4つです。
それらが全て、毎日のアップロードされた演奏を真剣に聞いて徹底的に研究することで解決されます。まず自分の調律のあまりの下手さに落ち込みます。そして、ピアノがいかに環境に左右されるかを知ります。あと、調律法や演奏者によって、全く違う音になるので、音楽を他人や世の中の人々に伝えることの難しさやタッチや脱力の重要さを学ぶことができます。そして、ピアニストによって求めるものや、ダイナミックレンジの創り方や相性、好みというのもわかってきて、「自分の音」がどういうものなのかもわかってきます。実は自分の調律の音が一体どのようなものなのかは結構わからないものなのです。自分で弾くのは当たり前ですが、客観的に他人に弾いていただくのが一番です。
最終的には、音が狂ってもそれは自分の調律のせいではなくて、環境のせいだというところまで自信を持って言えるようになります。実はここが大事なのです。調律師は意外と自分の調律が毎日どのように変化していくのか知らないのです。ましてや、調律師になりたての頃は1年後は当然ですが数ヶ月後の自分の調律もどうなるのか知らないということになります。こんな恐ろしいことがあるでしょうか?それでもベテランも新人もお客様からは全く同じ料金をいただくわけです。
今は緊急事態宣言でみなさん大変な状況だと思いますが、実践したら、10年後、20年後に大きな差になって結果が出ると思います。どんなに人に悪口を言われようが、馬鹿にされようが、潰しにかかろうが、身についた「技術」は嘘をつきませんし、裏切りません。 技術を磨けば絶対に結果はついてきます。それまでに心を折られたり調律師として潰されないことです。
今の政府を見たらわかるでしょう?自分のことや保身しか考えていない人たちの集まりです。口先のペラペラな人は信用しなくてもよろしい。技術者はピアノや演奏者が代わりに口になって語ってくれます。何も恐れることはありません。とにかく自分を信じて日々の研鑽が重要です、頑張りましょう。 やるしかない!
上の話は、ネット上だけではなくて生の状態の変化も踏まえた上での話です。つまり、家、店舗、音楽教室、工房なりのピアノを毎日調律して、日々の変化を確認するのは当たり前だという前提での話です。両方必要だと思います。もちろん、さっさとコンサートの調律を任せてもらえば最高ですが、すぐには無理でしょう?ベテランは誰もその立場を譲ってくれませんよ!技術力(と忖度力で)奪い取るしかないのですよ...
この調律師の世界は、100年に一人の天才レベルは別ですが、調律師歴20年はまだまだひよっこだと実感しています。30年経ってやっとスタートラインだというのが良くわかりました。それまでにいかに日々努力研鑽を重ねるかが勝負の分かれ道。そう、先輩やライバルも毎日努力しているのです...
自分が調律したピアノが、毎日変化する状態の音を聞けるというのは調律が上達する一つの条件として、これ以上ないテキストになります。 自分が調律したピアノでの演奏を、複数の方が、毎日ネット上にアップしていただければ、日々のピアノのコンディションを毎日確認できることになります。つまり、「ああ、今日は湿気が多い狂い方をしているな」とか、「今日はやたら乾燥した音色と狂い方をしているな」とかわかってきますし、温度や、湿度管理のアドバイスも的確にできるようになります。PC上で狂いが気になるということは実際はもっと狂っていることが多いです。
狂いも限界に近づいてたときに「そろそろどうでしょうか?」と お声掛けもできます。お互いにとって最高だと思います。自分としては、10数年前に完全に独立体制になったときに当時最先端の何人ものYouTuber(当時はそんな言葉がなかった)の方々にお会いできたのがラッキーでした。そこからどんどん調律も上達していったと思います。その時点で、自分は調律師として20年の実績があったのですが、今思えば、そんなものはまだまだ全くの未熟者でした。ピアノの音がすごく狂うのは、大きく分けて4つに分類されると思っております。調律師の腕が悪いのか、ピアノの演奏(弾き方)が悪いのか、環境が悪いのか、ピアノそのもの(コンディション含む)が悪いのか、の4つです。
それらが全て、毎日のアップロードされた演奏を真剣に聞いて徹底的に研究することで解決されます。まず自分の調律のあまりの下手さに落ち込みます。そして、ピアノがいかに環境に左右されるかを知ります。あと、調律法や演奏者によって、全く違う音になるので、音楽を他人や世の中の人々に伝えることの難しさやタッチや脱力の重要さを学ぶことができます。そして、ピアニストによって求めるものや、ダイナミックレンジの創り方や相性、好みというのもわかってきて、「自分の音」がどういうものなのかもわかってきます。実は自分の調律の音が一体どのようなものなのかは結構わからないものなのです。自分で弾くのは当たり前ですが、客観的に他人に弾いていただくのが一番です。
最終的には、音が狂ってもそれは自分の調律のせいではなくて、環境のせいだというところまで自信を持って言えるようになります。実はここが大事なのです。調律師は意外と自分の調律が毎日どのように変化していくのか知らないのです。ましてや、調律師になりたての頃は1年後は当然ですが数ヶ月後の自分の調律もどうなるのか知らないということになります。こんな恐ろしいことがあるでしょうか?それでもベテランも新人もお客様からは全く同じ料金をいただくわけです。
今は緊急事態宣言でみなさん大変な状況だと思いますが、実践したら、10年後、20年後に大きな差になって結果が出ると思います。どんなに人に悪口を言われようが、馬鹿にされようが、潰しにかかろうが、身についた「技術」は嘘をつきませんし、裏切りません。 技術を磨けば絶対に結果はついてきます。それまでに心を折られたり調律師として潰されないことです。
今の政府を見たらわかるでしょう?自分のことや保身しか考えていない人たちの集まりです。口先のペラペラな人は信用しなくてもよろしい。技術者はピアノや演奏者が代わりに口になって語ってくれます。何も恐れることはありません。とにかく自分を信じて日々の研鑽が重要です、頑張りましょう。 やるしかない!
上の話は、ネット上だけではなくて生の状態の変化も踏まえた上での話です。つまり、家、店舗、音楽教室、工房なりのピアノを毎日調律して、日々の変化を確認するのは当たり前だという前提での話です。両方必要だと思います。もちろん、さっさとコンサートの調律を任せてもらえば最高ですが、すぐには無理でしょう?ベテランは誰もその立場を譲ってくれませんよ!技術力(と忖度力で)奪い取るしかないのですよ...
ご無沙汰でした。ご指名嬉しかったです。今日はありがとうございました! |
この調律師の世界は、100年に一人の天才レベルは別ですが、調律師歴20年はまだまだひよっこだと実感しています。30年経ってやっとスタートラインだというのが良くわかりました。それまでにいかに日々努力研鑽を重ねるかが勝負の分かれ道。そう、先輩やライバルも毎日努力しているのです...
コメント
コメントを投稿