ボストンピアノを語る


ブロガーの個人的意見ですが、思っていることを正直に書きます。

ボストンピアノについては色々言われています。なぜかと言うとスタインウェイデザイン、スタインウェイ第二ブランドという位置づけだからです。ご存知の通りカワイの工場で製造されています。ただ、スタインウェイの設計思想、特許を継承して、部品の選定もされました。プラスチックを避け、木製であったり、カワイ純正ピアノとは違います。

ボストンピアノが出来たのは1992年。ちょうど20周年を迎えています。その頃、カワイの特約店の楽器店に勤めていた私は、ボストンピアノの中でも特にグランドピアノに関しては納品した後、ほとんどすべて担当するようになり、楽器店を離れる5年前までボストンピアノはごく一部を除き、すべて調律担当をさせていただいていました。

品質を一定水準まで保つ為に2004年4月からカワイ工場からスタインウェイジャパンセレクションセンターに移動してスタインウェイピアノと同じ基準で数日かけてキチンと出荷前調整をするようになりました。それまでは、お客様のところに納品してから、何かと問題が起こりやすかった(ここではちょっと書けないくらい)のですが、それは激減しました。



スタインウェイジャパンで行われているボストンの研修もありますが、何より最低必要なのはスタインウェイの研修でしょう。とにかく、独自のノウハウが必要で、20年間触り続けて来た今になってやっと「スタインウェイ設計という言葉を使っても良いかな」と言う音色が創れるようになってきました。思うに、県内にボストンマイスターと呼んでもいいと思える人は60代、5o代、各世代に一人だけ。つまり二人しかいないと思います。(ちなみにその人達はボストンの研修は受けていません。)

ラッキーなことにその方達の調律の後に立ち会うことが出来た時、いったい何をしているのか、必死で技を盗みました。時には質問して教えていただいたりもしました。ボストンが得意な県外の友人や、マイスター達ともやり取りが出来るのは心強いです。そして自分がこれから40代の代表になれるように真摯にピアノに向き合って精進して参りたいと思います。

何があっても、やるべきことをしっかりして、納得していれば何も問題ありません。結果は後からついてきます。

自分自身からグランドピアノを買っていただいたお客様も実はボストンピアノが一番多いのも事実です。ただ、売れている絶対数から圧倒的にヤマハが売れている(た?)ので、お客様のメーカー、ブランドの数でいいますと、ヤマハ、ボストン、カワイの順番になっていますけど・・

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