適材


常にスタンバイOK!にしてある調律の道具達。
まるでゴルフのクラブセットのよう・・

ほとんどのものが、市販の状態から改造、手を加えています。
年に一回程しか使わないものもあるけど、
実績を考えると外せないものばかり・・

その中でも今回1時間10分程度で2~4Hzのピッチ変更をなるべく一発で合わせることが出来て、後は微調整ですむものが必要になり、オーディションすることになりました。

調律の道具には、ピッチ変動のないピアノにふさわしいもの、狂ったピアノにふさわしいもの、張力の低いピアノにふさわしいもの、又はその逆、音色重視、操作性重視、耐久性重視、などなど、それぞれにベストの選択は変わってきます。一般的に言われているのは、音色を重視すると軽いタイプが有利ですが、調律の耐久性(持続性)やオールマイティーに使える事を重視すると重量の重い(剛性が高い)タイプが有利になります。驚く事にタッチ感までもが、全く変わってしまいます。

後は、調律法の組み合わせ(調律師それぞれのクセ)ユニゾンの聴き方、考え方によっても全く変わります。最終的にはバランスなのですが、人によってそれは違って当然です。

結果は、ある程度予想通りになりました。



これもかなりいいのですが、少し時間がかかります。毎年調律していて安定しているピアノの仕上げには最適かな。ヤマハ、カワイ共に相性抜群!



これは人気のある定番だけあってどんなピアノにも使えてスピードも抜群、調律の持続性もあります。しっかりピンを回している手応えがあります。気に入りました。メイン昇格です!!




これも定番なのですが、音がいいと言われている程自分にとって相性が良くありません。今回も一番クセがあって調律後にジワジワ狂ってくる(なんと高めに上がってしまう)のも早かった。道具のクセに自分がなれるまでに時間もかかりそうだし、調律の持ちも悪そうな感じなので却下する事にしました。結局、全部の音を別の道具でやり直す事にもなりました・・

明日からストイックなのにスピーディーにお仕事ができます!
教訓としては、道具に使われない事が大事ですね・・

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