真冬の調律




真冬の演奏会の調律は独特です。
例えば今日は温度が9度スタートでした。

暖かい時期になって20度になった時には、低音〜中〜高音で結構違ってきます。温度変化を見越して調律するわけですが、1年後に調律する場合と、演奏会だけをする場合では考え方を多少変えなければなりません。

極端な話、演奏会の場合は2時間くらい完璧(これもナカナカなわけですが・・)であったらそれでいいのですが、定期調律の場合は1年のサイクルでどう変化するかを考えて計算してバランスをとらないといけません。

今回の場合は演奏会プラス、定期調律をかねていましたから、演奏者が気持ちよく弾けて、聴衆側も心地よく、なおかつ温度、湿度の変化も考慮して調律しました。きっちりと合わせすぎないようにしました。

そうは言ってもこのように言葉で書いてしまうと伝わりにくく、誤解も招きますので、そういう「心がけ」が必要だという事が言いたかったのであります。ジャンルや作曲者についての心構えも同じ様な事が言えると思います。ちょっとした「配慮」が大きな違いになるのだと思います。

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