定期保守点検


10年に1度の丸一日かけてのメンテナンスでした。元々お部屋の音響もピアノの状態はすごくいいのですが、年に一回の定期調律だけでは時間的にも見ることが出来ない調整が出来るので、ピアノを長く使っていただく場合には非常に安心出来ます。

ホールのフルコンサートグランドなどでは、コンサートごとに行われる調律だけではなく、年に一回2日ほどかけて必ず行われる作業なのですが、それと同じ保守点検調整のご家庭版です。



音楽教室等で頻繁に弾かれるピアノの場合は、本来、10年に一回では間に合わずクロスやハンマーが著しく摩耗したり、雑音がひどくてパーツを交換しないといけないことも出てきますが、予算や時間の関係(何日かパーツをお預かりしないといけない)でレッスンに支障が出ますので、なんとか応急処置で済ますのが現状ではないでしょうか...

今回はクロスやパーツ部品の交換の必要はないので、1日で終わります。予定より少し(だいぶ?)時間オーバーしてしまいました。

見た目にはわからないバランスピンやフロントピン等の金属部分はうっすらと錆びて来たりしていたので、ピカピカに磨き上げるとことから始まりました。鍵盤、アクション部分の接点が滑らかになり、すべての調整がそこから可能になるという最も基本の調整です。




20項目以上の調整をただひたすら基準寸法に合わせていくことがメインの作業なのですが、納入した始めの頃にきっちりと調整してあるピアノなので、劇的な変化ということにはなりませんが、全体のバランスが整いました。次回の経年変化後の微調整もまた楽しみです・・。

コメント

  1. 昨日はお世話になりました。

    錆が出てきてましたか。きれいに磨いていただきありがとうございます。
    低音部のボリュームが出てきたようで、好みの音色に近づきました。ゆうべはあまり弾けなかったので、これからまた弾きこんでいきたいと思います。
    本当にありがとうございました。

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  2. 匿名さん

    こちらこそどうもありがとうございました。

    そうなんです。見えない所を徹底的に磨かないといけないんです(笑)

    中音から上は元々良かったのでそれほどではないかもしれないのですが、低音域は調整で結構変わった所だと思います。

    弾き込まれたころに「No1」をお届けいたします^^

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