下取りピアノの行き先が分るのは幸せ?


暖かかったり、寒かったりと気温差も激しい日々が続き、紅葉もまだまだ奇麗な所も多いですが、今年ももう師走になりました。



こちらのグランドは、3代目のオーナーさんになります。初代のオーナー様は他社のグランドピアノに買い替える為に手放されました。購入後に別の調律師が担当になって今はもうおつきあいはありません。

引き取りのとき予定よりもずいぶん早く運送屋さんが早く来てしまい、弾いてお別れが出来なかったとのこと。最後にもっと弾いてお別れしたかった、、、とおっしゃっていましたが、こういう形で今もそのピアノを自分が担当していることは驚きでもあります。



なぜ他社のピアノに買い替えられたかは自分は知る由もないのですが、現在、製造から25年経過していますが、ものすごくコンディションが良く気の毒なくらいです。どんどんコンディションが良くなって来て、本音を言うと「買い替える必要があったのか?」と思うくらいの状態になっています。

2代目さんのピアノの置き場所は湿気が多かったので、鍵盤等の動きが鈍かったのですが、今回はそれほどでもなさそうで期待出来そうです。(まだ分りませんが・・)2代目さんは他にもピアノをお持ちのために今回手放されました。




お部屋の響きとても良く、ピアノとの相性はかなり良かったのですが、細かな音色調整はやはり必要です。新しい場所に合わせてじっくりと4時間かけて調整しました。それでも時間は足りないくらいなのですが、次回は半年後にすればぐっと良くなります。

この感じだと、次回1年後だとコンディションも少し落ちそうなのですが、なかなか説明しても理解していただけない場合も多くがっかりすることもあるですが、ピアノも環境が変わった時は何かと問題が起きやすいというのは非常に多いことなのです。いずれにしても今後が楽しみなピアノのひとつになってきました・・。

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