とあるメーカーのグランドピアノで止音不良が、頻繁に起こる事があります。これは音が止まるべき場所で止まらず、いつまでもその音が残るわけですから、音楽の妨げになり大変な問題になります。
今回、先日のものすごい寒い日に低音のひとつだけ音が止まらないという症状が出て困ったとの事。急いでお伺いしましたが、今日はとても暖かい日でしたので、全く異常は見当たりませんでした。
これはエアコンによる急激な温度変化により結露状態が発生して、金属部分で錆の原因になり、フェルトの部分では膨張が起こり、ズレが生じたものと考えられますが、その可能性はひとつの音に対して簡単に考えても4ヶ所は可能性が考えられます。そのすべてを解体してチェックしましたが、今日は全く異常はありませんでした。この様なことが時々起こりますので、ピアノは環境に影響されやすい楽器だと、改めて思いました。
現場にいるときに症状が出ていればいいのですが、ある環境下に置いては全く症状がでない事も良くあります。これらは経験を元に前もって可能な限りの対策をとらないといけないことになります。今後しばらくは要注意です。
一本ダンパーを外しています。
今回はこれが原因ではありませんでした。
連投で失礼します!
返信削除それにしてもダンパー命ですね!私はコレの操作のレッスンで何度も泣きそうになりましたが(^。^;
やはり寒さでピアノも悲鳴を。。。
大物機械といえども繊細な楽器ですから、この時期(梅雨の時期も)ピアノのお医者さんはいろいろと救急手当てに大変なのだなぁと改めて思いました!お疲れ様です!
あおみどりさん
返信削除ありがとうございます!
ピアノのダンパーは演奏も大変だと思いますが、取り付けや修理もものすごくシビアで大変な調整項目です。このところ寒くなったり暖かくなったりでいろんな問題がちょこちょこ起こりやすいです(泣)