整調


たまにはブログタイトルにふさわしい内容を・・・


これは白鍵の高さが揃っているか測る定規です。
白鍵と定規の間を見てみますと、隙間が空いていたり、斜めになっていますので、すべてそろえなければなりません。



コチラは黒鍵。まあまあ揃っています。



これは黒鍵の深さのチェック
これだけバラツキがあったら弾きにくいです。



中央付近の
径の小さい紙は高さを変えて




手前側の径の大きい紙は深さを変えます。
これでタッチも音もがらっと変わります。

これらの調整を「整調」と呼びます。

その中の鍵盤ならし(高さ)
鍵盤あがき(深さ)
と呼ばれている調整をご紹介しました。

古いピアノで不揃いなのは当たり前ですが、新品でも結構不揃いだったりします。とても重要な、整調の基本になる調整です。

これを1時間半〜2時間くらいのたった一回の調律時に完璧に出来るかと言いますと答えは「まず無理」です。これらの調整を変えるということはすべての調整も変わってしまうほどの基本になりますので、それだけで調律と同じくらい時間はかかってしまいます。

定期調律の間隔を短くすればそれだけ、整調に手間をかけることが出来るのでピアノはどんどん良くなっていくのです。いつまでもいい状態を保つためには、やはり年に一回というのは最低のサイクルであり、ただ時間をかければいいというものでもないですが(単に仕事が遅い場合もあり)やはり相応の結果が待っています♪

ピアノはとても正直です。

コメント

  1. 写真が素敵過ぎて、どこにコメントしていいか悩みましたがこちらへ!

    これだけ調整されているピアノって、たぶん人生の中で2~3回くらいしかお目にかかったことがないです。なんか触った瞬間、音を出した瞬間、妖精が飛び始めるような、そんなピアノ!!

    とある人とピアノ店に行って、いろいろ試弾していたとき。音を鳴らした瞬間顔を見合わせたことがあります。もう言葉もでなくて顔を見合わせて、思わず瞳孔が開いちゃってる感じです。

    新品ピアノでもめったになさそうですね。

    しかし、現在の最新写真を拝見していたところ、ピアノだって言われないと何の写真なのか分からない感じですね。キーボード弾きは手を動かすばっかり、楽譜を見るばっかりで・・・

    一度、ピアノを解体してみたいです。。。作るのではなく、壊してみたいです。(!?)

    今度札幌に行くのですが、そこで少しだけグランドピアノを弾こうかと思っています。ボストンとヤマハですが、予約してしまいました!旅行中にピアノ弾きに行くの、これで3度目くらいですが、楽しみです!!

    もちろん撮影&録音予定です!!

    返信削除
  2. あおみどりさん

    ありがとうございます!^^

    写真で見ると実際とは若干違って見えますし、凄く揃って見えますが、実際はもっと不揃いだったりしたりします(笑)

    アクションの裏側の写真は、当然皆さん知ってるものだと思っていますが、それは業界の人だけであって、ほとんどの人は何がなんだかよくわからないのかもしれないのですね^^;

    ピアノ解体のあこがれ・・・壊すと発散出来て気持ちいいかもしれませんね・・

    >撮影&録音

    楽しみにしています。

    返信削除

コメントを投稿