エアコンをつけない状態で気温14度、湿度45%。
調律中ずっとこの条件で443Hzで調律。
調律後エアコンをつけて20度、冷風扇をつけ湿度は同じく45%。
その気温差は約6度。
約1時間ほど待ってから、
全体のすべての音をデジタルチューナーで測定してみた。
見事に全体に442Hzまで下がった。次は再度エアコンを切って1時間待って全体を測定。当然ながら全体に443Hzまで上がる。
調律中の温度変化がいかに深刻な問題なのかがこれで分る。
昔はここまで温度でピッチが変わるとは知らずに調律していた。いつまでたっても音が合うはずがない。今でも知らずに(または知らない事にして)調律している人もたくさんいらっしゃると思います。
温度変化があっても、いかにユニゾンやオクターブが乱れない調律をするかが勝負なのであります。1台、1台クセも違う。
ピアノは日々、これを繰り返しているのです。今回は湿度は同じですが、湿度も変わると、狂い方はより複雑になる。ピッチ指定がある場合は、その辺りをより深く読んで調律をしなければならない。
そのためにもいろんな調律法があるのです。調律法で全体の乱れ方も変わる。今やっているのは、温度、湿度の変化にも乱れにくい状態を調律でつくりだそうとするやり方でもあります。(演奏での乱れは言うまでもありません)調律師に出来るのはそこしかないですけど、そこが一番難しい事でもあるのです。永遠のテーマです。。。
ピアノって生き物なんだなぁ~と思います。主に木でできたピアノて最近は少ないのでしょうか?以前ピアノ屋さんでも、日本には、日本のような高温多湿な気候に合った、東洋産のピアノがいいと勧められたことがあります。
返信削除以前、艶消しタイプのBostonピアノが気に入ってるとピアノの先生に言ったら、調律師さん曰くはあまりおすすめできないピアノだとか・・・ピアノにも、向き不向き、いろいろあるんですね。
あおみどりさん
返信削除本当にピアノは生きていると思いますね〜。国産も木のかわりにプラスチックも多く使われてきていますが、それよりも基本設計の方が重要だったりもします。個人的意見としては木の方がいいですけど、、、。
ボストンは調律をごく普通にしたのでは、魅力が出ないので慣れていない人は敬遠すると思います。なんといってもスタインウェイ設計ということですから、ブランドに恥じないものに仕上げないといけないのであります。。。
なるほど。返信ありがとうございます☆
返信削除ボストンは敬遠されるピアノですか・・・以前札幌の友人に会うのに旅行に何度も行っていて、外でいろんなピアノ弾くのが好きな私は、予約だけで安くグランドが弾ける音楽教室を見つけて、旅行中にもかかわらず練習室に弾きに行きました。
それが艶消しタイプのBostonだったのですが、ちょっとこもったようなクリア過ぎない音色、こぢんまりとしたちょうどいい大きさ、ちょっと重めの鍵盤、など私の好みにぴったりだったんですよね・・・
お金さえあれば、部屋を防音にして、Boston1台ババンと置きたいくらい気に行ったんですが、その音色も調律師さん次第なんですね。てことはその札幌の音楽教室の調律師さんと、そのBoston、相性がよかったのでしょうか?
いつも家では電ピなので、逆に、外でいろんなピアノをかなり集中して弾きこんで、グランドのタッチで弾くことを体に叩き込んでいる日々です。
あおみどりさん
返信削除ちょっとこもったようなクリア過ぎない音色、こぢんまりとしたちょうどいい大きさ、ちょっと重めの鍵盤・・・
ってナカナカいい表現ですね・・・^^
そうですか?そうですねぇ・・特にちょっと重めの鍵盤が好きですね。グランドなら、鍵盤を押してる~という感覚がする様な、カックンとなればなるほど好きで、かつペダルの反応がいいピアノが好きです。
返信削除特に近現代クラシック弾いてると、ペダルを駆使することが多いですよね。グランドではペダルの練習ばっかりすることもよくあります。北欧に留学していた先生についているせいか、ペダルだけの講義もあったとかで、けっこうこだわりのペダル使いな先生で。
ポップな曲ではあまり感じないですが。でもこれは種類というより調律、調整次第なのかな~?