もっと時間短縮!

全体に2Hz下がっていました。これを一回で完璧に近いところまで全体に上げないとアップライトの場合では1時間で調律は終わりません。やはり調律だけで、正味1時間半かかってしまいました。

ピアノは2Hzも全体に下がっていると総張力をかなり高くすることになるので調律しながらも途中で狂っていきます。ですから合わせながらどこがどれくらい狂っていくかを常に計算しながら調律しないといけないのです。道具を変えたら違ったクセがあったりするのでそこも計算に入れないといけなくなります。読みが外れると部分的にやり直し。何年経ってもこれは完璧にはいきません。

時間短縮のためには道具のコントロール性がいいと一発で狙ったところに持っていけますが、そうでないときは同じ音を何度も調律しないといけなくなり時間ロスをしてしまいます。後は道具の扱いに慣れる事で解決する問題でもあります。

単に時間短縮の調律法ならすでにマスターした。今やってるのは、音色、響き、弾き心地、耐久性を重視しているので、ゆっくり操作しながらも、なおかつ時間を短縮するのですから、全く矛盾した事をしているので難しいのです。

何しろ200本以上もピンを回さないといけないので、リズムに乗る事も大事です。気負い過ぎても駄目だし、だらだらしても駄目。難しいな〜〜〜

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