ピアノの椅子。ピアノ椅子が演奏に与える影響を考えている人は少ないと思います。昔は家庭用のアップライトであれば丸椅子が主流の時代が ありましたが、グラグラと見るからに、そして、弾いてもすごく不安定で、今は4本脚が主流です。
我々調律師も丸椅子を使っているご家庭があれば、「椅子はとても大事です。」と言っ たりして、当然買い替えをすすめたりはしますが、4脚あって脚の部分が木製であれば、とりあえずは良いとし、椅子に座り心地や使い勝手の良い、最高性能の ものを勧めたりする事はあまりありません。また、演奏する方もピアノの演奏の為に高級品を求める方は一般家庭ではほとんどいません。
中 にはプロの方や、腰痛持ちの方はこだわりがあったりしますが、ほとんどの方は椅子なんかは安物で十分と最低ランクかその次のランクのものあたりを購入さ れているのが現状ではないでしょうか。発表会、コンクールなどでワンタッチで高低を変える事ができる背もたれ付きの椅子も、先生はよく勧めていたりもします。
ピアノを販売しても、仕入れが安く、とりあえず見栄えのいい安物の椅子を付属品、あるいは有料で納品するケースがほとんどだと思いますが、この辺りは調律師、ピアノを販売する側にも椅子に対する「無知」という側面があり、椅子が演奏や姿勢、弾き心地や音色、精神面に与える影響力をあまり知らないという事も大きいと思います。
ピアノはヨーロッパで生まれ、規格が、背が高く脚が長い人種に合わせてある上、座って演奏する楽器なのですが、特に胴長短足の日本人の体型には演奏に必要な「脱力」がしにくいなどの欠点を、長所に変えてしまうことが可能なオリジナル椅子を開発制作している友人がいます。先日、そのオリジナル椅子を持ってきてくれました。その名は知る人ぞ知る「あがき椅子」。NO.5を今モニターをしている所です。
まず、自分自身が使ってみた結果、音像、音色、弾き心地が見事に変わりましたが、センスのある演奏者でも、普通の椅子を変えたくらいでは、そう簡単には音色は変わらないというピアノの先生の意見もあり、自分自身もこの椅子の素晴らしさを実感したので、少しづつレポートしてい きたいと思います。
今後、音楽教室、勉強会などで使ってみて機会があればレポートしていく予定です。別に回し者なんかではございませんの で・・・(笑)純粋に感じた事を公開していきたいと思っています。
今後、音楽教室、勉強会などで使ってみて機会があればレポートしていく予定です。別に回し者なんかではございませんの で・・・(笑)純粋に感じた事を公開していきたいと思っています。
コメント
コメントを投稿